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Lovely Day: Bill Withers Songbook



「ビル・ウィザーズは決して最高の歌手ではないけど、間違いなく最高の表現者の一人だわ(I wouldn’t say that Bill Withers is one of the greatest singers of all time, but he’s definitely one of the greatest interpreters of songs, ever)

──シャーデー・アデュ(April 1985, Rockbill)




LOVELY DAY: Bill Withers Songbook

Lean On Me (1986) - Club Nouveau
Use Me (1981) - Grace Jones
Kissing My Love (1979) - Al Jarreau
Grandma’s Hands (1981) - Gil Scott-Heron
Who Is He And What Is He To You (1996) - Meshell Ndegeocello
Ain’t No Sunshine (2005) - Buddy Guy feat. Tracy Chapman
Mi Amigo Cubano (2014) - Raul Midon
Just The Two Of Us (2020) - Mike Phillips feat. Butterscotch
Can We Pretend (2018) - Reel People feat. Tony Momrelle
Hope She’ll Be Happier (1996) - Sweetback feat. Leroy Osbourne
You Just Can’t Smile It Away (2013) - Sabrina Starke
Lovely Day [Sunshine Mix] (1977/1988) - Bill Withers


 今年1月に出たマイク・フィリップス(ジル・スコット、スティーヴィー・ワンダー、プリンスらとの共演で知られる米サックス奏者)のアルバム『Pulling Off The Covers』で「Just The Two Of Us」を歌っている米女性シンガー・ソングライター/ビートボクサーのバタースコッチ(’85年生まれ)──5年前にシャーデー「Cherish The Day」をカヴァーしていた──が、先日亡くなったビル・ウィザーズについてインスタグラムに貴重な思い出話を書いている。

「10年ちょっと前、ジョージ・ベンソンのコンサートの後で、私は光栄にも大御所の人たちと一緒にビル・ウィザーズと同席する機会に恵まれました。私はあまり喋ることもなく、ただ静かに他の人たちの話に耳を傾けながらレストランでおいしく食事をしていました。その晩の終わり頃、同じテーブルにいた男性が、’60年代のあるロック歌手を知っているかと私に訊ねてきたので、私は“知らない”と答えました。するとその人は私に向かって、若者がいかに歴史に疎いかということを語り出しました。自分はクラシックを習い、モータウンを聴いて育ったので、’60年代のロック歌手を一人知らないからといって音楽の歴史に疎いわけではない、と何とか説明しようとしていました。
 ビル・ウィザーズがその様子を見ていて、帰り際、私たちのところへ寄ってその男性に言いました。“別に過去のすべてを知らなくてもいいじゃないか”。そして私に向かってこう言いました。“君らの世代は前を向いて新しいものを創らなきゃな。彼の言うことは気にするなよ”。ほんのちょっとの交流からも彼の温かな人柄が伝わってきました。彼は音楽界の偉人であり、そしていつまでも忘れ得ない優しい心の持ち主でした」(5 April 2020 @butterscotchmusic

 ビル・ウィザーズはこういう人である。彼のこうした人柄はその音楽からもはっきりと感じ取れる。

 シャーデー並みに稀有なアーティストだった。心から冥福を祈る。
 

Withers_Momrelle.jpg
‘11年8月、シャーデーのロサンゼルス公演に訪れたビル・ウィザーズ(トニー・モムレルと)。彼が来たことは当時、Super Bien Total(アデュ以外のシャーデー3人のツアー用アカウント)のツイッターで報告されていた




 「Lean On Me」が1位を獲った’72年6月24日付けビルボード誌R&Bチャート(当時の名称は“Best Selling Soul Singles”)上位50曲のプレイリスト。R&Bチャートでの1位は1週のみだったが、Hot 100では7月8日〜22日に3週連続で1位を記録。幅広い層に支持された曲だったことが分かる。



関連記事:
Sabrina Starke──麗しのサブリナ(ビル・ウィザーズのカヴァー集)(2013.07.22)
Bill Withers──おばあちゃんの手(2014.05.10)
Club Nouveau──まかせなさい(2018.12.31)

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