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勝手に「勝手にシンドバッド」



 サザンオールスターズ「勝手にシンドバッド」(’78年6月25日発売)






 ’77年放映『8時だョ!全員集合』より。

 沢田研二「勝手にしやがれ」とピンク・レディー「渚のシンドバッド」の音源断片が交互に流れ、それに合わせて志村けんが両曲の振付を矢継ぎ早に踊る’77年のギャグ「勝手にシンドバッド」。沢田のカッコつけキャラとPLのお色気のギャップ、両者が忙しなく入れ替わる様が可笑しい。

「サザンのデビュー曲は〈勝手にシンドバッド〉っていうんですけど……私、デビューしてからしばらく黙ってたんですけど、この〈勝手にシンドバッド〉っていうのは、沢田研二さんの〈勝手にしやがれ〉とピンク・レディーさんの〈渚のシンドバッド〉、これをくっつけたんだってことで、いかにも僕のオリジナルみたいなんですけども……このフレーズ、違うんですよ。2〜3年、黙ってたんですけどね……しらばっくれてたんですけど、志村けんさんなんですよ。『8時だョ!全員集合』の中で“勝手にシンドバッド!”って言ってたのをたまたま何気なく見てまして、面白いなぁと思って、〈勝手にシンドバッド〉が出来たときに……〈勝手にシンドバッド〉ってタイトルないですけど……ま、いいか、こないだ志村けんさんが言ってたアレにしちゃお、ってね、しらばっくれてデビューしちゃったんですよ」

──桑田佳祐(’20年4月4日放送、Tokyo FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」)


 サザンのデビュー曲のタイトルが仮に「胸さわぎの腰つき」だったら、果たして売れていただろうか。売れていたかもしれないが、あれほどの痛快さはなかっただろう。“最初はグー”もそうだが、もし志村けんがいなかったら、この世は確実に今より少しアンファンキーなものになっていたに違いない。




 音楽ファンの視点からドリフのコントを改めて見ると、やはり“音”の使い方の巧さに感嘆する。これは『全員集合』の民宿コント(’84年3月31日放映)。寺の鐘の反響音を使ったギャグ(10分30秒〜11分30秒)、水道の蛇口から“ワッハッハ”を飲むという、文字では説明不能のシュールなギャグ(15分55秒〜17分20秒)が素晴らしい。




 同じく『全員集合』から、自動車修理コント(’78年5月20日放映)。パトカーのサイレン音を使ったギャグ(13分30秒~14分50秒)が最高に可笑しい。




 音ネタではないが、志村けんと仲本工事の夫婦コント(’80年1月19日放映)も最高だ。無理のある設定や約束事を必死で守る、というお笑いの鉄板セオリーに則ったコントだが、垂直俯瞰という映画的な視点を舞台に持ち込んでいる点が面白く、個人的にすごく好きな一本。




 ドリフのコントには多くの歌手がゲスト出演した。中でも志村と抜群の相性を見せたのが沢田研二。’79年頃から2人がやっていた鏡コントは伝説と言っていいくらいの名作。顔立ちが似ていることもあり、本当に2人にぴったりのネタだった。これは『ドリフ大爆笑』での再演版(’83年放映)。沢田研二と志村けんは同じ事務所の先輩後輩で、一緒にラジオ番組や舞台をやるほど仲が良かった。


 ……もう、ため息しか出ない。



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