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もしもサムライが……



 〈Saturday Night Live〉の名物コントだったジョン・ベルーシの“サムライ”シリーズ。ハナモゲラな日本語を喋って日本刀を振り回すサムライ・フタバ(ベルーシ)が、毎回様々な職に就いて騒動を巻き起こす。これはその第1回「サムライ・ホテル」(’75年12月13日放映)。共演はチェビー・チェイス、リチャード・プライヤー。字幕不要の傑作だ。


「サムライ・ホテル」の巻

《フロントで仕事中のサムライ・フタバ(ジョン・ベルーシ)》

(チェビー・チェイス):キミ? ちょっと。部屋を頼むよ。……火曜まで泊まりたいんだ。……大型ベッドの部屋あるかい。……それじゃ……眺めのいい部屋がいいかな。高いかね? ……ルームサービスある? ルームサービスさ。……いいんだ。チェックアウトは何時? ……ベルボーイに荷物頼める? 部屋までね。

《ベルボーイ(リチャード・プライヤー)登場。客の重い荷物をどちらが上まで運ぶかを巡ってフタバと激しく言い争い、一触即発の事態に》

:君たち! 一体どっちが荷物を運ぶんだい。

《フタバとベルボーイ、刀を抜いて決闘を始める。提灯を斬り落として力を誇示するフタバ》

フタバ:お主の母ちゃん!

ベルボーイ:拙者の母ちゃん?!

《ベルボーイ、怒髪天でフロントデスクを真っ二つに叩き斬る》

フタバ:(それを見て)では、ご案内します。

※字幕なしでも笑えると思うが、一応、対訳を用意した。ベルーシがプライヤーに言うオチのひとこと“I can dig where you’re comin’ from”は、“わかった、俺が行くよ”。“では、ご案内します”と字幕をつけたい。




 シリーズ第2回「サムライ・デリカテッセン」(’76年1月17日放映)。共演はバック・ヘンリー。ベルーシが振り回している日本刀は玩具ではなく、ガチな真剣である。バック・ヘンリーに“だめだこりゃ”と言わせたい。




 シリーズ第8回「サムライ・ヒットマン」(’77年3月19日放映)。共演はダン・エイクロイド、ビル・マーレイ、ギャレット・モリス。場所はマフィアの事務所。エイクロイド演じるマフィアのドンが、シマを広げるためにライバルのドン・コーネリアス(音楽番組〈Soul Train〉の司会者の名前)とドン・カーシュナー(モンキーズなどを手掛けたプロデューサーの名前)の暗殺を企て、殺し屋としてサムライ・フタバを雇う。サムライだと人目につくので、コーネリアスとカーシュナーがいつも一緒に食事をする日本料理屋でフタバが板前になりすまして2人を殺すことになり、事務所でキャベツを標的に見立ててシミュレーションをする。殺す際、相手の頬にお決まりの“死の接吻”をするという条件を出されたフタバは拒絶反応を示すが……というコント。


Samurai_Futaba.jpg

 『ブルース・ブラザース』(1980)は、アメリカのお笑い界のトップにいたベルーシとエイクロイドが、一流ミュージシャンたちと組んで作り上げた無敵のミュージカル映画だった。クレージーキャッツドリフターズのように、日本にもかつては優れたコメディアン兼ミュージシャンたちがいたが、今ではちょっと考えられない存在だ。笑わせると同時に人を音楽で感動させられるというのは、つくづく凄い才能だと思う。



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