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シャーデー、映画『妻たちの落とし前』に新曲を提供

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 日本でも劇場公開が決定している英米映画『妻たちの落とし前(Widows)('18年11月16日、全米公開)に、シャーデーが「The Big Unknown」という新曲を提供している。今年3月にディズニー映画『A Wrinkle In Time』(日本未公開かよ!)への提供曲として発表された「Flower Of The Universe」に続く、映画絡みでの今年2つめの新曲。シャーデー、やる気スイッチ入ってます!




 『妻たちの落とし前』は、『それでも夜は明ける』(2013)で黒人監督として初のアカデミー作品賞を獲ったイギリスの俊英、スティーヴ・マックイーンの最新作。夫たちがしくじって命を落としたヤマの落とし前をつけるべく、未亡人となった4人の女たちが強盗団を結成するというクライム・サスペンスで、イギリスの同名連続テレビドラマ『Widows』(1983/85)のリメイクに当たるという。マックイーン監督と共同で脚本を手掛けたのは、デヴィッド・フィンチャー監督『ゴーン・ガール』(2014)の原作/脚本で知られる米女性推理作家、ギリアン・フリン。主演は『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』(2011)、『フェンス』(2016)のヴィオラ・デイヴィス。原題はずばり“未亡人たち”。英語版キャッチコピーは“失うものなし。恐いものなし。”(意訳)。面白い予感しかしない映画だ。

 エンドロールで流れるらしいシャーデーの新曲「The Big Unknown」は、ハンス・ジマーのスコアをフィーチャーした同映画のサントラ盤('18年11月6日配信/11月30日CD発売)に収録された他、シングルとしても配信発売。予告編で使われているビリー・ホリデイ「Yesterdays」のJunior Boys Remix(初出は'05年のVerve音源リミックス・シリーズ第3集『Verve Remixed 3』)は未収だが、同サントラには代わりにニーナ・シモン「Wild Is The Wind」が入っている。ビリー・ホリデイ~ニーナ・シモンの現代版=シャーデーという位置づけだろうか。

 シャーデーの楽曲提供についてマックイーン監督は以下のように語っている。

「あのようなレジェンドと組めて光栄でした。シャーデーは比類なき才能を持った大変素晴らしいアーティストで、滅多に新曲を出さない人ですが、幸いにも『Widows』の元のテレビ版に彼女は深く共鳴していたのです。彼女の音楽は映画と完璧に調和しています。最高のハマり具合です。シャーデーとの仕事はとても刺激的でした。真心に溢れたこの感動的な曲について、私たちはじっくり話し合いを重ねました。この美しい曲を自分の映画のために作ってもらえたことをとても幸運に思います」(31 August 2018, Los Angeles Times)

 アデュが元のテレビ版のファンだったというのは面白い事実だが、やはり監督が『それでも夜は明ける』のマックイーンで、しかも、女性たちが主役という点が依頼を受ける上で大きな決め手になったのではないだろうか。同じく新曲を提供した『A Wrinkle In Time』がエヴァ・デュヴァネイ(『グローリー/明日への行進』)の監督作で、女性が活躍する映画だった点と符合する。黒人や女性を応援したいという強い気持ちがアデュにはあるのだろう。

 「Flower Of The Universe」と同様、監督との密接な協力関係のもとに作られたという新曲「The Big Unknown」については、次回、“Songs”のカテゴリーで歌詞拙訳と共に改めて紹介したい。

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『妻たちの落とし前』──なんか『ブルース・ブラザース』みたいな……

 シャーデーの新曲が大音量で聴ける映画『妻たちの落とし前』は、'19年4月に日本公開予定。同時期(3月)に日本公開されるスパイク・リー監督最新作『ブラック・クランズマン(BlacKkKlansman)』──ジョン・デヴィッド・ワシントン(デンゼル・ワシントンの息子)とアダム・ドライバー(『スター・ウォーズ』『パターソン』)が組んでKKKに潜入するバディ物の刑事映画(『万引き家族』がパルムドールを獲った'18年カンヌ国際映画祭で、次点のグランプリに輝いたのがこれだった)──とあわせて是非とも劇場へ観に行きたい作品だ。


追記(2019.04.17)
 ’19年4月に日本での劇場公開が予定されていた『妻たちの落とし前』は、同年3月に劇場公開が中止され、邦題を『ロスト・マネー』と改めてデジタル配信/ディスク発売のみのリリースとなることが配給元の20世紀フォックス映画によって発表された。がっくし。




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