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Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 9)



 '11年9月3日(土)、深夜12時過ぎ。
 MGMグランド・ガーデン・アリーナから流れ出る人の波の中を、私は夢見心地で歩いていた。私は興奮しきっていた。自分の体験が全く信じられなかった。終演後、人混みの中を歩きながら、ラスベガスまで来て本当に良かったと心の底から思った。

 初めて体験したシャーデーのコンサート。2時間をこんなに短いと感じたことはない。全くあっという間だった。9月3日深夜、私は東京から9000km離れたラスベガスの街にいて、シャーデーというグループに出会えたこと、そして、彼らのショウを観ることができたことの幸福を噛みしめていた。私はこの日の感動を決して忘れないだろう。それは私が今まで目にした中で最もエレガントで美しく、心温まるショウだった。

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| Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 | 07:50 | TOP↑

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Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 8)

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 '11年9月3日(土)。いよいよシャーデーのラスベガス公演が始まる。MGMグランド・ガーデン・アリーナのスタンド席で、私は放心状態で開演の時を待っていた。

 まずは前座のジョン・レジェンドである。私が生レジェンドを目撃するのは、'07年1月11日の東京国際フォーラムA公演(2nd『ONCE AGAIN』時のツアー)以来、2度目。あれからレジェンドは3rd『EVOLVER』(2008)を発表し、顔に似合わないイケメン路線(?)で中途半端に弾けてみたり、かと思えば、ザ・ルーツとタッグを組み、自身のルーツ(原点)を探求するかのようなクラシック・ソウルのシリアスなカヴァー集『WAKE UP!』(2010)を制作してみたりと、やたら振幅の激しい活動を行っている。ここ数年のレジェンドは、次の方向性を模索する過渡期的な時期にあるようだ。衝撃のデビューから7年、“伝説”の男は今、一体どのようなことになっているのか。
 
 ベガスの観客はシャーデーにしか興味がないのか、レジェンドが登場する開演の午後8時の時点で、会場はまだ空席だらけだった。実を言うと、私もシャーデーのことで頭が一杯で、ジョン・レジェンドのことは事前にあまり気にかけていなかった(悪いな、レジェンド)。定刻をちょうど10分過ぎた午後8時10分、6割ほど観客が入ったグランド・ガーデン・アリーナの客電が落ちた。

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| Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 | 22:50 | TOP↑

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Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 7)



 '11年9月3日(土)、夜。
 シャーデーを観る2泊4日のラスベガス一人ツアーもいよいよ大詰めである。
 
 シャーデーのコンサートは、ラスベガスのストリップ南部にある世界最大級の巨大ホテル、MGMグランドのアリーナで行われる。前座はジョン・レジェンド。午後8時開演。空がうっすらと赤く染まった午後7時過ぎ、私はトロピカーナ通りにあるモーテルを出て、シャーデーが待つMGMグランドへ向かった。

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| Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 | 08:07 | TOP↑

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Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 6)



 シャーデーを観るためにやって来たラスベガス。私が訪れた9月初頭、ラスベガスではなんと偶然にもスティーヴィー・ワンダーが公演中だった。超ラッキー! 現地に行くまで知らなかったので、これには本当に驚いた。しかも、ベネチアンというホテル内にある小さなクラブで行われたスペシャル・ギグで、私は彼を間近に見ることができたのである(上がその時のショット。本当にすぐ目の前である)。こんな夢みたいなことがあっていいのでしょうか?!

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| Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 | 09:15 | TOP↑

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Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 (part 5)



 9月3日(土)の夜にMGMグランドのアリーナで行われるシャーデーのコンサートを観るため、私はラスベガスにやって来た。私のベガス滞在は9月2日~3日の2日間で、2日(金)の夜は暇である。いくら金がないとはいえ、宿でテレビを見ていてもつまらない。せっかくラスベガスまで来たのだから、初日の夜は何かひとつショウを観ようと思った。

 ラスベガスではたくさんのショウをやっている。『カー』『ミスティア』『オー』『ビートルズ・ラヴ』といった人気の高いシルク・ドゥ・ソレイユ作品、日本でもお馴染みの『ブルー・マン・グループ』、あるいは、『オペラ座の怪人』などの有名ミュージカル、他にも、豪華レヴュー、マジック、物真似、コメディ、サーカス……様々なショウが毎晩あちこちのホテルの劇場で上演されている。

 数あるラスベガスのショウの中で私が選んだのは、MGMグランドで上演されている『クレイジーホース・パリ(Crazy Horse Paris)』だった。ジャンル的には“アダルト・ショウ”の部類に入るもので、ステージにいわゆるトップレスの──簡単に言うと、オッパイぽろろんの──白人のお姉ちゃんたちがたくさん出てきて、色々なことをやるというショウである。但し、ここで誤解のないよう言っておきたいのは、私は決してお姉ちゃんたちのオッパイが見たくてこのショウを観に行ったわけではないということである。このショウの最大の見所は、その独特の洗練された舞台演出にある。つまり、私の興味の対象は、お姉ちゃんたちのオッパイそれ自体ではなく、飽くまでオッパイの見せ方のほうなのだ(なんだ、結局オッパイを見に行ったんじゃないか、というツッコミは一切受け付けない)。『クレイジーホース・パリ』は、何の後ろめたさもなく、正々堂々とすっぽんぽんのお姉ちゃんたちを見に行ける実に素晴らしいショウなのである。

【注意】この記事には女性の裸が出てきます。18歳以上の方のみご覧ください。

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| Sade @ MGM Grand Garden Arena 2011 | 02:37 | TOP↑

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