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How to make Sade cocktails

Red Eye
Red Eye
tomato juice - 1/2 glass
beer - 1/2 glass

 「Smooth Operator」とメドレーで演奏されるインスト曲「Red Eye」。酒好きなら知っている通り、このタイトルはカクテルの名称でもある。

 作り方は至って簡単、トマト・ジュースとビールを半分ずつ注いで混ぜるだけ。トマト・ジュースを使ったカクテルでは、ブラッディ・マリー(ウォッカのトマト・ジュース割り)に次いで有名な一品である。

 “レッド・アイ”とは、二日酔いや寝不足などで充血した目のことを意味し、このカクテルも迎え酒としてよく知られている。本来は卵黄を落とすようだが、入れないのが一般的(卵黄が目のように見えるのが命名の由来らしい。海外サイトを見ると、ウォッカを1ショット加えるレシピがポピュラーなようだが、本来はどちらなのか)。ビールの苦味とトマトの酸味が溶け合った爽やかな味わい……らしいが、私はトマト・ジュースが嫌いなので、飲んでみようと思ったことすらない。

 「Red Eye」という曲名の由来が、このカクテルにあるかどうかは定かでない。他に面白いところでは、ウィキペディア英語版によると、コーヒーにエスプレッソを1ショット入れたものを、やはり "red eye" と呼ぶという(2ショットで "black eye"、3ショットで "dead eye" だそうな)。しかし、初期シャーデーのジャジーな音楽性に照らすと、「Red Eye」はどうしてもカクテル名と結びついてしまうのである。

 実際、「Smooth Operator」とメドレーにされているもう一方のインスト曲「Snake Bite」も、同じくカクテルの名称だったりする。しかも、「Red Eye」同様、ビールを使うカクテルである。曲自体の知名度にも言えるかもしれないが、レッド・アイは知っていても、スネーク・バイトは知らないという人は結構多いのではないだろうか。

Snake Bite
hard cider - 1/2 glass
beer - 1/2 glass

 これも作り方は簡単。ビールとサイダーを半分ずつ混ぜるだけ。ここで言う“サイダー”とは、正しい意味でのそれで、リンゴ酒のことである(日本で“サイダー”と呼ばれる飲み物は、英語では "soda pop" と言う)。“サイダー”と言っても、国や地域によってリンゴ酒であったり、単にリンゴ・ジュースのことを指す場合もあり、なかなかややこしい。アルコールを含むものを "hard/dry cider"、含まないものを "sweet cider" として区別したりもするようだ。

 「Red Eye」「Snake Bite」共にビール・カクテルの名称であることから、この2つの曲名の由来がカクテル名にあることはまず間違いないだろう。結成当初、もともとバンドは“シャーデー&ザ・マティーニ・ボーイズ”という名前(ダサい…)だったようなので、これはいよいよ酒くさい。

 そんなことを考えていたら、シャーデーの曲名にはカクテルの名前に使えそうなものが結構あることに気付いた。「Smooth Operator」「Sweetest Taboo」「Punch Drunk」「Paradise」「Kiss Of Life」……。私がバーテンダーだったら、恐らくこれらの曲名に因んだオリジナル・カクテル作りに勤しんでいたことだろう。


 ……などと思いつつ、もしや、と思って検索してみると、既にあるではないか。カクテル“スムーズ・オペレイター”! やられたー。レシピは以下だ。

Smooth Operator
hazelnut liqueur (Frangelico) - 30 ml
coffee liqueur (Kahlua, Tia Maria) -15 ml
Irish cream (Bailey's) -15 ml
banana - 1/2
cream - 60 ml

 これをクラッシュ・アイス1スクープと一緒にブレンダーで混ぜて出来上がり。要するに“スムージー”に掛けてこのように名付けられたのだろう。なるほど、これはいかにも甘口で、女性のハートを一発で掴みそうな飲み物だ。ただし、レッド・アイをこれとメドレーで飲んでも全く合わないとは思うが(二日酔いの翌日に飲めばいいのか……)。

 そして、ずばり“パラダイス”という名のカクテルも発見。もちろんトロピカル・カクテル。これは有名だった。レシピは以下。

Paradise
gin - 45ml
apricot brandy - 30ml
orange juice - 60ml

 これをシェイカーで振って出来上がり。花とフルーツで飾れば完璧。配合比率は3等分でも、ジンが多めでも、好みによって適当で良いらしい。ここにレモンジュースを1滴、というレシピもある。これは普通に美味そうだ。これを恋人同士で飲めば、そこはいかにもパラダイス(もちろん、一人で飲んでもパラダイス)。

 そして、そして、なんと“スウィーテスト・タブー”まで発見! しかし、これはカクテルとしては相当マニアックな代物かと思われる。実際、名称はどう考えてもシャーデーが由来ではないのか。

Sweetest Taboo
Campari - 15ml
Cointreau - 15ml
Tanqueray Malacca Gin - 45ml
orange juice
 
 氷を入れたタンブラーに酒類3種を入れ、オレンジ・ジュースで満たす。オレンジ・スライスとチェリーを飾って出来上がり。さっぱりして割と飲みやすそうだ。
 ただし、“スウィーテスト・タブー”という名のカクテルは他にも存在していた。茨城県取手市にある〈Virgin Cafe Y&T〉なるショット・バーのオリジナルで、そちらはどうやらウイスキー・ベースのカクテルであるらしい。ローリング・ストーンズやスティングの曲名に因んだカクテルがメニューに並んでいるところを見ると、由来は多分シャーデーなのだろう。やはりみんな同じことを考えるか。

 曲名ではないが、“クワイエット・ストーム”という名のカクテルも存在していた。ノン・アルコールなので、酒が飲めないシャーデー・ファンにお薦め。

Quiet Storm
coconut cream - 10ml
pineapple juice - 25ml
guave juice - 50ml
lychee juice

 ココナッツ・クリーム、パイン・ジュース、グァヴァ・ジュース、ライチ・ジュースをシェイカーで振る(ライチ・ジュースは、氷を含むグラス一杯分の全体量から他を差し引いた分量)。氷と一緒にグラスに注ぎ、イチゴなどを飾り付けて出来上がり。これは www.videojug.com で作り方が映像で紹介されている。


 番外編だが、シャーデー・カクテルを探している途中で、"Baduizm" なる名前のカクテルを発見してしまった。もちろんエリカ・バドゥのファンが考えたに決まっている。レシピは以下だ。

Baduizm
silver rum (Havana Club) - 3/4 oz
limoncello (Luxardo) - 1/4 oz
condensed milk (Nestle) - 1/2 oz

 これをシェイカーで振り、グラスに注いだ後、すり下ろしたチョコレートを振りかけて出来上がり(配合はミリリットルに直すと半端なので、オンスのまま記す)。ラムをベースに、レモン・リキュールの黄色、煉乳の白、チョコレートの茶色が混ざり合う。これはいかにもバドゥイズムな感じがする力作カクテルだ。是非ターバンを巻いて飲みたい。

Badu
エリカ・バドゥ


 上に挙げた以外、シャーデー作品と同じ名称のカクテルは存在していないようだが、全曲名をしつこく検索するほど私も酔狂ではないので、他にもまだ存在する可能性はある。シャーデー・ファンのバーテンダーには、是非ともシャーデー・カクテルをどんどん開発して頂きたいと思う。シャーデーを飲みながら、シャーデーに酔うのも悪くない。


〈参考サイト〉
www.drinksmixer.com
www.drinkspub.com
www.sfbartending.com

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