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Miss Tati──遂に、タティ!



 ミス・タティ……と書いて、いや、しかし、と思う。“Jacques Tati”が“ジャック・タチ”なら、“Miss Tati”は“ミス・タチ”と書くべきではないのか。このアーティスト名をカタカナで書く日本人は恐らく私が初めてである。どちらを採るべきか。しばし悩んだ末、原音になるべく近い表記をする現在の日本の洋楽業界の慣習に従って、“ミス・タティ”と書くことにした。

 でも、私は彼女のことを心の中では“タチさん”と呼んでいる。彼女の音楽やキャラには、そんな日本語の語感と“さん”付けがしっくり来るような親しみやすさと風格があるからである(私の知り合いによく似た顔立ちの女性がいるせいもあるが……)。デビューから3年。これまで傑作シングルを連発してきた彼女が、'17年5月26日(大安)、超待望の1stフル・アルバムを発表した。タチさん、遂に!


MISS TATI: CHRONOLOGY 2014-2017

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ほんとはこんな感じのタチさん

 ミス・タティ──本名、タティアナ・パランカ Tatiana Palanca──は、アンゴラ人の両親の下、'86年にポルトガルで生まれ、後にノルウェーに移住したという、ちょっと面倒くさい生い立ちを持つR&B歌手である。歌とラップの二刀流で、歌詞はすべて英語。トレードマークの赤い角刈り頭や、しばしば彼女が着用する蝶ネクタイやサングラスなどを見て、グレイス・ジョーンズやジャネール・モネイを連想した人には、とりあえず“当たり”と言っておきたい。ミス・タティもまた彼女たちと同様、黒人音楽に根ざしたボーダーレスなポップ・ミュージックをやっている。3年前から彼女は単発シングルの発表を重ねてきた。

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BE FREE, 3 April 2014
Produced by Øyvind Vie Berg
SHAKEDOWN, 20 January 2015
Produced by Ivar Thormodsæter


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DON'T LET GO, 26 October 2015
Produced by Ivar Thormodsæter
AGAIN AND AGAIN, 9 May 2016
Produced by Kristian Stockhaus


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WOMAN, 24 February 2017
Produced by Ivar Thormodsæter, Eirik "Peewee" Blåsternes, Chris Holm
HERE TO STAY, 12 May 2017
Produced by Ivar Thormodsæter


 最も影響を受けたアーティストとしてサラ・ヴォーン、シャーデー、シャカ・カーンを挙げ、ビラル、ディアンジェロ、エリカ・バドゥなども大好きだというミス・タティ。'14年4月発表のデビュー曲「Be Free」は、そんな彼女の嗜好がよく表れたネオ・ソウル調の曲だが、アフリカの民族音楽色を巧みに取り入れたトリップホップ・サウンドにはただならぬ気配が漂う。とてもノルウェー産とは思えないヴードゥー感だ。エステルとジャネール・モネイが合体したような程良くハスキーで艶のあるラップ混じりのヴォーカルも実にカッコいい。この1曲だけでもただ者でないことが分かるが、タチさんはこの先どんどん化けていく。

 '15年1月の2ndシングル「Shakedown」で、彼女はデビュー曲のネオ・ソウル路線から早くも脱却。ラガマフィンの匂いを漂わせた激キャッチーなダンス・ナンバーでいきなり弾けまくった。のほほんとしたジャネール・モネイのようなタチさんが軽快に踊るモノクロの音楽ヴィデオもインパクト大。同年10月の「Don't Let Go」では曲想がラガからスカに変わり、曲のテンポと同時にポップさにも拍車が掛かった(ヒップホップの定番フレーズ“Don't stop, get it get it”が登場するのも楽しい)。それから半年後の'16年5月に発表された「Again And Again」は、ハウスのスパイスが利いた傑作ニュー・ウェイヴ・ディスコ・ソウル。水を抜いた屋内プールを舞台に、タチさんが“寿司神戸ジャパン”と書かれた謎のTシャツを着た男女ダンサーを従えて飄々と踊る同曲ヴィデオは、同じシチュエーションで撮られたアルーナジョージ「You Know You Like It」(2013)を余裕で超えるカッコ良さだ。

 ポップ度の上昇と反比例するように彼女のヴォーカルから力が抜けているのが面白い。「Again And Again」あたりは、リオのユル&B歌手、マムンヂ(昨年、彼女も待望の1stアルバムを発表した)を思わせる絶妙の脱力加減である。このへんのバランスが実に気持ちいい。ポップ・ミュージックのツボをしっかり押さえながら、妙にのほほんとしている。音楽性の振り幅はジャネール・モネイに近いものがあるが、ジャネールのような力みやアート志向はなく、多彩な声色と歌唱法で様々なサウンドを軽やかに乗りこなす。実に洒脱なのだ。

 この人、本気出したらどんだけ凄いんだろう、と思っていたところへ届けられた'17年2月の「Woman」──アルバムからの先行シングル曲──は、ヴォーカル/サウンド共に、それまでの猫かぶりな3曲とは明らかに異なるテンションが漲ったK点越えの大傑作R&Bナンバー。変幻自在なラップ&ヴォーカルは涙が出るほどカッコいい。エステルがライザップでビルドアップしたようなこの無敵曲を聴いて、彼女は間違いなく真打ちだと確信した。アルバム発表直前の5月前半に投下された最新シングル「Here To Stay」は、キング、リアン・ラ・ハヴァス、ジャネール・モネイらが徒党を組んでシックにオマージュを捧げたような、カラフルで程良くロッキッシュな極上のモダン・ディスコ・ポップ(これ、「My Feet Keep Dancing」だろ!)。もう、全く隙が見当たらない。どこからでもかかってこいや状態のタチさん。完全にアンストッパブル!

 これら6つのシングル曲にはすべて音楽ヴィデオが制作されている(上のジャケ画像にリンクあり。最新シングル「Here To Stay」のみ現時点ではリリック・ヴィデオのみ公開)。順に視聴していけば、彼女の化けっぷりや多芸さがよく分かる。ネオ・ソウルから'10年代オルタナティヴR&Bまでを股に掛け、どの曲もあっさり一級のポップスとして聴かせる歌力とバランス感覚には平伏するしかない。多芸でありながらちっとも器用貧乏な感じがしないのは、彼女の根底に一貫して強いソウル感覚と無邪気な遊び心があるからだろう。グレイス・ジョーンズやシャーデー・アデュと同様、彼女は優れたユーモア感覚の持ち主でもあるような気がする。

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FINALLY, TATI
Digital: Chilenwa Production/Caroline International, 26 May 2017

Free / Bad Habits / Here To Stay / You Got To / Woman / No More Love / Cruel Intentions / Again And Again [Remix] / Together / This Love

 そうして期待ばかりが高まる中、'17年5月26日、遂に登場したのがこの『Finally, Tati(遂に、タティ)』である。待ちに待ったタチさんの初アルバムは、K点を遙かに越えて月までかっ飛ぶ、完全無欠の超絶ポップなフューチャー・ソウル絵巻だった。最高(涙)。もう、最高(涙)としか書きようがない。

 生ドラムンベースのようにも、シャーデー「The Sweetest Taboo」のようにも聞こえるクラーベの高速シンコペーション・ビートに乗って、タチさんが挨拶代わりのラップをカマす未来感たっぷりの「Free」──デビュー曲「Be Free」の大胆なリメイク──を皮切りに、ヒップホップ、エレクトロ、ディスコ、ハウス、アフロポップなどを混合したハイエナジーでカラフルな珠玉のR&Bナンバーが、ほぼノンストップ状態で連なる恍惚の48分。スローなし。ダレ場なし。最初から最後まで身も心も最高に踊らせてくれる。

 冒頭曲に続き、ドラムのシンコペーションと爽やかなコード感がどことなく「The Sweetest Taboo」を想起させる(というか、私が勝手に想起する)2曲目「Bad Habits」は、'80年代風味のシンセが利いたエレクトロニックなフューチャー・ソウル曲。唐突に場面転換するようなオペラ調の素っ頓狂なイントロ&アウトロが演劇的──あるいは、ジャネール・モネイ的──で意表を突く。

 “シック2017”な先行シングル曲「Here To Stay」を挟み、4曲目「You Got To」は、'15年のシングル「Don't Let Go」に続くスカ風味の曲。が、こちらは土台が完全にヒップホップで、よりアグレッシヴでガチなサウンド。ヴァース〜サビのリズムのギアチェンジと、タチさんの緩急自在なヴォーカルが実にカッコいい。20代のポール・マッカートニーが現代にタイムスリップして客演しているとしか思えない歌いまくるベースも天才的な素晴らしさだ。

 そして、前半を締める無敵R&Bナンバー「Woman」。何度聴いても、くそカッコいい(これもベースがヤバいな!)。サンプリング感覚の印象的なエレピのリフは、ライオン・ベイブの傑作デビュー曲「Treat Me Like Fire」(2012)に触発されたものだと思うが、「Woman」にはもっとオーセンティックなヒップホップ・ソウル感覚がある。この曲を聴いて、私はライオン・ベイブと同時に、エステルの「Break My Heart」(2011)を思い出した。未来感と王道R&B感のバランスがとにかく絶妙だ。ベスト・トラックはこれだろう。



※「Woman」は、'17年2月にシングル発売される4年前、'13年1月にVimeoで初期ヴァージョンが公開されていた(同年10月にYouTubeでも公開)。Krystallというカフェで撮影されたそのセッション映像を見ると、元々は完成版とは全く異なるネオ・ソウル調の曲だったことが分かる。ビラル、ディアンジェロ、エリカ・バドゥが好き、という彼女の嗜好がよく分かるサウンドだ。この方向性にも捨て難い魅力がある。

 後半の1曲目「No More Love」は、ジャネール・モネイ度満点のパンチの利いたメロディアスなソウル・ナンバー。タイムマシンで数年後へ行き、ジャネールの新曲を聴いているような錯覚に陥るが、この曲の過去感覚と未来感覚の見事な同居ぶり──ヴィンテージ・ソウル的であると同時にフューチャー・ソウル的──は、はっきり言って完全にジャネールを超えていると思う。ヴォーカリストとしても、タチさんの方が役者が三枚くらい上だ。マイケル・Bかジョン・ブラックウェルみたいなエンディングの絨毯爆撃ドラムもスゴい。

 これに続く「Cruel Intentions」は、ジャネールの描く未来世界の更に1世紀くらい先を行くアフロ・エレクトロニック・ファンク。トライバルなパーカッションが炸裂する6分超えの大曲で、アルバムの中で最もアグレッシヴかつフューチャリスティックな印象を与える。この曲は「Serious Bastard」というタイトルで'14年にベルゲンのソファーサウンズ(ロンドン発祥のホームコンサート・イベント)でも披露されていた。次の「Again And Again」は'16年の既発シングル曲だが、アルバムにはアフロ度と未来度を増したハイエナジーなリミックス版で収録。改めて聴くと、これもモロにシック調の曲だ。'17年内に発表が予定されている本家シックの新作『It's About Time』のジャネール・モネイ客演曲は、果たしてこれを超えることができるのか。アフロ・フューチャリスティックなこの2曲の流れは圧巻。

 勢いは全く衰えず、ミッドテンポのジャジー&ハウシーなダンス・ナンバー「Together」が続く。初期シャーデー(「Hang On To Your Love」あたり)の現代解釈にも聞こえる激クールなクラブ・ジャズ曲。タチさんのジャジーで涼やかなソウル・マナーが素晴らしい。この人の声色と歌い口の多彩さには全く舌を巻く。

 そして、最後を飾る「This Love」は、あっとたまげるメトロポリス組曲ばりの壮大なバラード。大作SF映画のサントラのようなストリングス、オペラ風の奇抜なヴォーカル、未来的なサウンドスケープは、完全にジャネールのお株を奪っている。開いた口が塞がらない。ここまでやられたら、ジャネールには打つ手がないのではないか。正直、このアルバムを聴いた後では、アルファ・プラチナ9000型のシンディ・メイウェザーがえらく旧式のアンドロイドに思えてくる。もう、メトロポリスがどうなろうと構わない。『Finally, Tati』こそ私が待っていた未来だ!

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『Finally, Tati』と共鳴する'10年代の女性アーティスト作品(画像にMVリンクあり)──左上から順に、キング『We Are King』(2016)、リアン・ラ・ハヴァス『Blood』(2015)、クロイ×ハリー『Sugar Symphony』(2016)、ローラ・マヴーラ『The Dreaming Room』(2016)、ジャネール・モネイ『The ArchAndroid』(2010)、マムンヂ『Mahmundi』(2016)、ライオン・ベイブ『Begin』(2016)、エステル『All Of Me』(2012)、ケリス『Flesh Tone』(2010)

 『Finally, Tati』は、ジャネール・モネイ『The ArchAndroid』によく似た感覚のアルバムである。独立したトラックとして扱われていないが、このアルバムには曲間の多くにユニークなインタールードが仕込まれていて、『The ArchAndroid』と同様、全体がひとつの組曲か映画のようにほぼ途切れることなく繋がっている。但し、同じフューチャー・ソウル絵巻でも、アルバムとしてのまとまり方は違う。『The ArchAndroid』の場合、“自由を賭けたアンドロイド少女の逃走(闘争)劇”というインテレクチュアルなコンセプトが振り幅の激しい雑多な収録曲群にまとまりを与えていたが、『Finally, Tati』の場合、物語性ではなく、純粋に音楽性によって統一感が生まれている。落としどころは飽くまでR&B/ヒップホップで、ジャネール作品のように、ファンキーなダンス・ナンバーの次に突然、ストレートなロックンロールやサイケ・ロックが飛び出すようなことはない。様々な音楽要素をきちんと消化した各曲の完成度に加え、多彩なサウンドを流れるように一気に聴かせる全体の構成が見事だ。

 ジャネール・モネイをはじめ、似たような音楽性を持つ女性アーティストは他にもいるが、『Finally, Tati』の圧倒的なポップさから最終的に私が連想したのは、ケリスだった。ミス・タティのハイブリッドかつオーセンティックなソウル感覚は、ネプチューンズ制作の人懐こい未来型ファンク・サウンドで万華鏡のような輝きを放っていた頃のケリスに近いものがある。後にユーロディスコへ辿り着くケリスのあのメタリックな輝きが、キングの柔和な色彩感覚で現代に蘇った感じである。ケリス→ジャネール・モネイ→キングというオルタナR&Bの系譜の末端に位置するのがミス・タティだと言えば、『Finally, Tati』がどれほど魅力的な作品か分かってもらえるだろうか。

 ちなみに、『Finally, Tati』で素晴らしいベースを弾いているクリス・ホームという人物──冴えない風貌の白人の兄ちゃん──は、ヒップホップと'60〜'70年代フレンチ・ポップとニルヴァーナが大好きだという。それでふと思ったが、アルバム全体の見事な構成や、彼のメロディアスでグルーヴィーなベース演奏には、セルジュ・ゲンスブール『Histoire de Melody Nelson』(1971)がそれとなく影響を与えているのではないだろうか。このあたりのセンスもまたジャネール・モネイ的と言えるかもしれない。


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Miss Tati at Øyafestivalen 2015
Date: 15 August 2015
Venue: Tøyenparken, Sofienberg, Oslo, Norway
Personnel: Miss Tati (vocals), Ivar Thormodsæter (drums), Chris Holm (bass), Eirik "Peewee" Blåsternes (keyboards), Irem Muftuoglu, Liliana Palanca (backing vocals)
Performance: Free / You Got To / Together / No More Love / Again And Again / Don't Let Go


 ミス・タティの公式YouTubeチャンネルでは、各シングル曲のMVに加え、'15年8月に彼女がノルウェーの音楽フェスに出演したときのフル・ライヴ映像が公開されている。30分のセットで、後に『Finally, Tati』に収録される楽曲を含む計6曲を披露。6人のメンバーのうち、ドラム、ベース、キーボードの白人男性3人は、実際に彼女の作品制作を手掛けている人物。白人と黒人の2人の女性バック・ヴォーカルのうち、黒人のリリアーナ・パランカはタチさんの実妹(あんまり似てない)。彼女は'14年の「Be Free」からずっとタチさんのMVでダンサーとしても活躍している。

 昼間のステージで観客の数は多くないが、ダンスも交えたファンク・マナーの楽しいパフォーマンスでしっかりフェスの会場を沸かせている。途中からアフロビート仕様に変わる「No More Love」のリミックス演奏はライヴならではの聴きもの。『Finally, Tati』は、よく聴くとエレクトロニックな音の風合いの割りに演奏の人力度が高い。この映像を見ると、彼女の作品はスタジオでの打ち込み作業ではなく、ライヴ演奏を叩き台に作られているのではないかという気がする。未来的でありながら、きちんと人間の体温を感じさせる音作りも『Finally, Tati』の大きな魅力のひとつである。

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ノルウェーのジャネール・モネイ(?)、ミス・タティ

 遂に登場したミス・タティの初アルバム『Finally, Tati』。完成度の高さと同時に、正直、あまりのジャネール・モネイ度の高さに驚いている。素晴らしい歌手ゆえ、ジャネールに似すぎてしまった点が逆にちょっと残念だ。ビートルズに対するモンキーズ、あるいは、マイケル・ジャクソンに対するアルフォンゾのように、ミス・タティを単にジャネールのエピゴーネンと捉える向きもあるかもしれない。確かにフォロワーには違いないが、彼女は、ジャネールがコンセプトとして示しながら、これまで音として具現化しきれていなかった仮想未来の黒人音楽を完璧に実現してしまっている。『Finally, Tati』には、これまでのどのジャネール作品にもなかった現代的な未来感があるし、シックやシャーデー、ネオ・ソウルから現行オルタナR&Bまでを包容した徹底的にポップで開かれた越境フューチャー・ソウル・サウンドは、完全に模倣の域を超えたものだ。歴史にこだわるあまり、黒人音楽マニア好みの古典引用/オマージュ大会になってしまったジャネールの最近作『The Electric Lady』(2013)のレトロ・フューチャー・サウンドと聴き較べると、文字通り隔世の感がある。

 ジャネールがハリウッドでセレブ顔をしている間に、こうして未来は確実に書き換えられつつある。とはいえ、ジャネールも決して手をこまねいているわけではないだろう。ワンダランドのレーベル・コンピEP『The Eephus』(2015)で発表された(良い意味で)ヘッポコなトラップ曲「Yoga」や、グライムス『Art Angels』(2015)の客演曲「Venus Fly(ミス・タティ「Cruel Intentions」のトライバルなドラムは、実はこれにちょっと近い)、また、Netflixドラマ『ゲットダウン』(2016)のサントラに提供されたジャクソン5の換骨奪胎曲「Hum Along And Dance (Gotta Get Down)」──電気じかけの「Soul Power」といった趣きもあり──などを聴く限り、彼女の次回作は、これまで以上にバラエティ豊かで高電圧なフューチャー・ソウル図鑑になる可能性がある。元祖・未来少女は、果たして本当に未来の伝説になることができるのか?



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