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By Your Side [single]

Epic_79544.jpg
BY YOUR SIDE
12": Epic 669912 6, 6 November 2000 (UK)
Side 1: By Your Side (4:17) / [The Neptunes Remix] (3:57)*
Side 2: [Yard Mix 1] (4:18)** / [Reggae Mix 1] (3:57) ***

CD5": Epic 669912 2, 6 November 2000 (UK)
By Your Side (4:17) / [The Neptunes Remix] (3:57)* / [Yard Mix 1] (4:18)** / [Reggae Mix 1] (3:57)*** / [Video]

* remixed by Neptunes
** produced by Ras. Bobby Morgan; remixed by Rowan Dwyer and Christopher Miller
*** produced by Ras. Bobby Morgan; remixed by Bobby O'Hare
Photography: Albert Watson

UK chart: #17
US chart: #75
US R&B/Hip-Hop chart: #41
US Adult Contemporary chart: #18


 『LOVERS ROCK』からの第一弾シングル。
 
 一見シンプルでクールなカヴァーだが、人肌を感じさせる色調、“あなたのそばにシャーデー”と読めるタイポグラフィが温かい。写真は『LOVE DELUXE』から引き続きアルバート・ワトンソン担当(彼は『LOVERS ROCK』期のプロモ写真も一通り手掛けている)。印刷が美しい12インチは、ジャケだけでも購入する価値あり。異様に肌が綺麗な41歳のシャーデー・アデュをじっくり拝むことができる。

 表題曲はイントロが4小節カットされた微妙な短縮版(PVと同じ)。
 目玉は当然カップリングのリミックス群。
 
 ネプチューンズは、コード感をガラリと変えて哀愁漂うスパニッシュ調に料理。木漏れ日を感じさせる原曲のほんわかムードが、吹きさらしの原野のような空気に変わり、サビの温かさもグッと引き立った。原曲とは全く違う表情を見せているが、きちんとシャーデーの世界観に収まっているのが素晴らしい。ビートが立ったのに加え、切々と訴えかける感じが強調されていて、個人的には原曲より好みかもしれない。このアレンジをステージで取り上げてほしいくらいだ。

 〈Yard Mix 1〉〈Reggae Mix 1〉には、アデュの恋人で娘アイラの父親でもあるボブ・モーガンが関わっている。彼は『LOVERS ROCK』には不参加で、シャーデー作品ではこれが初の関与作品となる。“ジャマイカ人音楽プロデューサー”という以外、詳細がなかなか伝わってこない人物だが、いずれもそれらしいレゲエ・テイストのリミックスで、原曲のピースフルな雰囲気に忠実な仕上がり。〈Yard Mix 1〉はこのシングルの中で最も地味な印象を与えるが、音数が少ないせいでヴォーカル・パートに耳が行く。部分的にバック・ヴォーカルが追加されているようで、分厚いサビ部分がスピリチュアルでなかなか良い。〈Reggae Mix 1〉はダンスホール調の軽快なリミックスで、マッド・プロフェッサーによる名リミックス「Love Is Stronger Than Pride」を少し思い出させるか。どちらも割と凡庸な出来ではあるが、シングルという形でまとめて聴くとそれなりに楽しめる。
 尚、リミキサーとしてクレジットされている3名についても詳細は不明(この場合、プロデュースとリミックスで作業的に何が違うのかもよく分からないが)。いずれもモーガン人脈だろうか。

 イギリス盤CDシングルにはエンハンスト仕様で「By Your Side」のPVが収録されている(アメリカ盤には未収)。ヴィデオ集『Life Promise Pride Love』DVD化の際にボーナス収録されたので、今となっては有り難みはなくなってしまった。


LAZY_DOG_Vol2.jpg

 シングル「By Your Side」のプロモ盤には、通常盤未収のベン・ワット(E.B.T.G.)による〈Lazy Dog Remix〉(8'55")が収録されている。このハウス・リミックスは、彼のプロジェクトであるLazy DogのミックスCD『LAZY DOG Volume 2』(2002)、または、編集盤『CHILLOUT SESSION 4』(2003)でも聴くことができる。このリミックスはビルボートの全米ダンス・チャートで2位まで上がったようだ。


RED_HOT+RIOT.jpgNYC_SESSIONS.jpg

 「By Your Side」にはもうひとつ、コットンベリー、つまりシャーデーのスチュアート・マシューマン自身によるリミックスが存在する。これは〈Cottonbelly's Fola Mix Edit〉としてフェラ・クティのトリビュート盤『RED HOT+RIOT』(2002)に提供され、後に〈Cottonbelly Remix〉としてコットンベリー名義の彼の作品集『NYC SESSIONS 1993/2004: X AMOUNTS OF NICENESS』(2004)にも収録された(前者は2分半ほど短くエディットされている)。アフロ・ファンクにダブを上乗せした、全く原曲とは趣が異なるリミックスで、これは必聴。個人的なサウンドの好みで言えば最高なのだが、ただ、原曲の世界と合っているかはちょっと微妙で(ヴォーカルの乗せ方も割と強引)、楽曲そのものの良さを生かしている点では〈Neptunes Remix〉に軍配を上げたいところだ。

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